北越グループサステナビリティ体制
北越グループは、サステナビリティ活動を推進することにより「北越グループ企業理念」に掲げた、世界の人々の豊かな暮らしの実現を目指します。
企業の事業活動においてサステナビリティ課題への解決に向けた取り組みは、益々重要となっております。
当社グループでは、国内外に事業場を有しており、国内事業場においては、住宅地と隣接します。そのため1970年代より環境保全活動を推進し地域社会との共存を図っております。
2000年以降は、企業の社会的責任であるCSR活動として環境保全活動の枠組みを拡大するとともに、2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)については、2018年に賛同を表明しました。
更にESG要素を含む中長期な持続可能性を意味するサステナビリティが社会的に認知されたことをうけ、2021年にグループサステナビリティ基本方針を制定し、財務と非財務の融合性を高めて企業価値を高める取り組みへと深化を図りました。
現在では、長期経営ビジョン「Vision 2030」や「中期経営計画 2026」で掲げる財務目標とサステナビリティ活動推進目標やKPIで掲げる非財務目標を事業活動の両輪と位置付け、事業活動を展開しております。
北越グループサステナビリティ基本方針
当社グループは、グループ企業理念に掲げる「自然との共生」を達成するため、原料から製品に至るまでの環境へのあらゆる影響を最小限にとどめることにより、持続可能な社会の実現に貢献します。
- 2050年までにCO2排出実質ゼロに挑戦します。
- 長期経営ビジョンに基づき、事業を通じて社会的課題の解決に取り組みます。
- 取引先のお客様とともに法規制等の遵守を徹底し誠実な企業であり続けます。

北越グループは、グループ一体となったサステナビリティ活動を推進するため、グループサステナビリティ委員会、その下部組織としてグループサステナビリティ事務局会議、当社各事業場および各グループ会社にサステナビリティ委員会を組織しています。
代表取締役社長CEO、取締役、執行役員、グループ会社社長が出席するグループサステナビリティ委員会は、グループサステナビリティ活動に関する事項、平常時のリスクマネジメント活動に関する事項、環境保全活動に関する事項等について年度点検や次年度目標の審議および決定を行っています。
当該委員会で審議した内容を取締役会へ報告することにより、取締役会はグループサステナビリティ活動に対して、実効性の高い監督を行っています。
サステナビリティ活動と経営計画の関係について

マテリアリティの特定

戦略に関する事項について
北越グループでは、サステナビリティ活動を推進するため「中期経営計画」に連動し、国際規格等を参考に社会からの要請・期待と当社グループの事業における重要度等を検討しESGの3分野に関する9項目のマテリアリティを特定しています。
なかでも環境戦略に関わるマテリアリティへの取り組みは、当社グループの競争力の源泉となっており、「北越グループ ゼロCO2 2050」達成を目指した取り組みを推進しています。
リスク管理に関する事項について
北越グループでは、様々な経営リスクを適切に管理し企業価値を保全するため、定期的に影響度と発生可能性に基づいて取り巻くリスクを評価していま す。リスク評価の結果、グループサステナビリティに関連する重要リスクに対しては、当社各事業場及びグループ会社サステナビリティ委員会においてリスクを回避・移転・低減するための対策の実施状況を点検し、代表取締役社長CEOをはじめとした取締役、執行役員等が出席するグループサステナビリティ委員会において点検結果やコントロールの状況を管理しています。
指標及び目標について
2024年度の活動実績は以下の通りです。
(E)環境について
- CO2排出量の削減や社有林などの育成及び管理、自然資本及び生物多様性関連リスク・機会の分析等に取り組んだ結果、国際的な非営利団体CDPの「気候変動」の分野において、最上位レベルのリーダーシップレベルに位置する「A−」を前年に引き続き獲得するとともに、「フォレスト」において「A」、「水セキュリティ」において「A−」を獲得した。
- JOGMECの委託業務『令和6年度「先進的CCS事業に係る設計作業等」』を受託し、建設コスト及び運転コストの算定、評価を行い、ネガティブエミッションとなるCCS事業の検討を進めた。
- グループ原材料調達基本方針に則り、紙の主原料である木材チップ及びパルプについては森林認証品又はコントロールウッド品を使用した。また、原料デューディリジェンスを通じ合法性また非紛争木材の確認、第三者によるデューディリジェンス手法の検証を実施した。
- 国内社有林等の森林管理、生物多様性の保全については、岩手県内の外川山林で取得している森林認証を維持するとともに、他地域の社有林においても同認証制度の理念に沿って管理している。
- 海外においては、カナダアルバータ州の管理林では、森林管理プログラムの一環として針葉樹の苗木を140万本植樹した他、州政府や環境保護団体と提携し、カリブー(トナカイ)の生息地の回復等、生物多様性の保全や各種モニタリングに関わるプロジェクトの支援や、先住民コミュニティとのコミュニケーションを継続した。南アフリカの社有林では、森林認証を維持するともに、動植物モニタリング、保護樹帯・延焼防止帯の整備や自然災害等に関する注意喚起を継続して、ステークホルダーとの関係強化を図った。
(S)社会について
- 職場の安全衛生に関しては、当社事業場の他に新たに関連事業所18拠点を加えてISO45001認証(IQA-OH0341)を維持するとともに、ウェアラブル機器を活用した熱中症予防及び外部機関を起用した安全人材育成トレーニングなどを実施して職場における安全衛生レベルアップを図った。さらに、安全体感VR、画像認識技術の導入や労働安全衛生規則第144条に適合した設備対策の推進により回転体巻き込まれ災害リスクが低減した結果、グループ労働災害件数は前年比減少した。
- 人的資本経営の実現にむけて、人材育成と能力開発に重点を置いた新人事制度の定着を図る評価者研修を定 期的に実施するとともに、業務に必要な資格及び免許の取得促進や多様な人材の確保や登用を進めた。また、女性の健康課題研修の開催、ウェルネス休暇の新設、メンタルヘルスやハラスメント等によるモチベーションの低下を予防する取り組みなど健康経営に注力した結果、昨年に引き続き健康経営優良法人の認証を得た。
- グループにおいて製造物責任事故の発生はなかった。また、古紙配合率の検証、食品接触用途製品の管理、品質規格等の適合状況の点検を実施し、適正かつ適切に運用していることを確認した。
- 環境配慮型紙製品の開発や用途開発を推進するとともに、ナノカーボン素材を活用した電磁波ノイズ抑制シートが産業用機器に初めて採用された。また、電磁波吸収体を新規開発した。
- ステークホルダーから理解・評価を得るべくIR及びSR活動を継続的に実施し、機関投資家、アナリスト、金融機関等との対話を通じて得られた気付き事項等を事業活動に反映して、サステナビリティ活動の深化とコーポレートガバナンスの強化を図った。
(G)ガバナンスについて
- 環境・社会・ガバナンスに関するリスクと機会を識別し、サステナビリティ情報開示の充実を図った。
- リスクマネジメント活動の一環として、前年に引き続き異常気象や自然災害等に伴う事業停止リスクを軽減するため、主要事業場のBCP(事業継続計画)の見直しを実施した。また、工場設備の故障や突発事故による事業停滞リスクを軽減するため、設備保全や修繕計画・管理の強化を図った。
- 人権デューディリジェンスを実施し、サプライチェーンにおいて発生可能性のある人権侵害を特定するとともに、グループ各社および主要サプライヤーに対する調査を通じて人権リスクの把握に努めた。



