資源のリサイクル
古紙の原料は新聞や雑誌などからつくられた脱墨古紙パルプで、古紙のリサイクルは紙ゴミの減量化や資源循環に大きく寄与しています。
各種パッケージをはじめとして、ノートや雑誌などの表紙類、絵本などに使われているのが、古紙原料を使ってつくられる白板紙。この紙は、表面を白くしたい一番上の層に上質系古紙を使い、中間層を白色度の低い新聞古紙や雑誌古紙を重ね、多層になっています。
新聞・雑誌古紙パルプをつくる工程
古紙から再生紙をつくるには、ゴミや異物を取り除き、繊維の表面のインクを落として、きれいな古紙パルプにしてから、ようやく再生紙の原料として使えるようになります。古紙パルプだけで再生を繰り返すと繊維の強度が弱くなるため、常に新しいパルプ繊維の投入が必要です。再生紙原料として使えない古紙は、固形燃料(RPF)などに活用され、役目を終えます。
禁忌品
再生をさまたげる禁忌品
ビニールコーティングされた紙、写真、感熱紙、粘着テープ類、ファイルの金具、雑誌付録のCD-ROM、捺染紙(アイロンプリントの紙)などは「禁忌品」と呼ばれ、これらが混ざったままでは再生紙をつくる際、障害になります。分別することで古紙は再生紙の原料になりますが、異物が混入したままでは古紙パルプをつくる際に時間や原料の損失につながります。