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気候変動問題への対応

CDP2025の3分野で最上位のリーダーシップレベルを獲得
〜フォレスト、水セキュリティは最高評価「A」を獲得〜

当社は、国際的な非営利団体CDP※1による、「フォレスト」「水セキュリティ」「気候変動」の評価において、最上位のリーダーシップレベルを獲得しました。フォレスト及び水セキュリティについては、最高評価の「A」を獲得しました。

CDP2025

CDP2025

CDP フォレスト 水セキュリティ 気候変動
2025 A-
2024 A- A-
2023 - A-

※水セキュリティは2024年から回答しています。

CDPは世界の企業や都市に対して、サステナビリティの取組みなどを評価する世界有数のESG評価機関です。各社の情報開示の包括性・リスク管理・高い目標設定・リーダーシップ等の情報から独立した手法で企業を評価し、「A」から「D-」まで8段階のスコアレベルを付与します。(Aが最高評価)

CDPスコアレベルのイメージ

※1 CDPについて → https://www.cdp.net

バイオマスエネルギーの活用

バイオマスとは、「再生可能な生物由来の有機性資源」のことを指し、バイオマスから得られたエネルギーをバイオマスエネルギーと呼びます。バイオマスはその成長過程でCO2を吸収しているため、燃焼させても結果的に大気中のCO2の量は増加させないと捉えることができます。
木材チップから紙の原料となるパルプをつくる工程で取り出される黒液もバイオマスエネルギーに分類されます。
関東工場(勝田)では、建築廃材を主な燃料とする木質バイオマスボイラーを稼働しており、工場構内で使用するエネルギーを全てまかなうことができます。さらに、余剰電力については電力会社に販売しています。

当社が保有するバイオマスボイラーの一例

新潟工場 黒液回収ボイラー
新潟工場 黒液回収ボイラー

紀州工場 木質バイオマスボイラー
紀州工場 木質バイオマスボイラー

関東工場(勝田) 木質バイオマスボイラー
関東工場(勝田) 木質バイオマスボイラー

ガスの利用促進

バイオマスエネルギーだけでは賄いきれないエネルギーについては、化石エネルギーを使用していますが、その中でもCO2排出量の少ないガスの利用を促進しています。関東工場(市川)では1995年にいち早くガス発電を開始、その後新潟工場でガスタービンを導入、長岡工場では工場のボイラーで使用する燃料を全量ガス化しています。

関東工場(市川)のガス排熱ボイラー
関東工場(市川)のガス排熱ボイラー

工場別 低CO2・ゼロCO2エネルギー

各工場の燃料種類別エネルギー使用量等は、次のとおりです。

各工場の燃料種類別エネルギー使用量

各工場の燃料種類別エネルギー使用量
(2024年度実績)

新潟・紀州・勝田はCO2ゼロエネルギーであるバイオマス燃料を
主体とした工場です。

いずれもバイオマス比率70%以上です。

市川・長岡・大阪のエネルギー源は天然ガスと都市ガスです。

長岡は地元の長岡市で産出する天然ガスを使用しています。

燃料のカロリーあたりのCO2排出量

バイオマスはCO2ゼロ、購入電力とガスはCO2排出量の少ないエネルギーです。

燃料のカロリーあたりのCO2排出量

CO2排出量の推移

当社は、省エネルギーの推進や低炭素燃料への転換などにより、CO2排出量の継続的な削減に取り組んでいます。2005年度のCO2排出量が103万t-CO2であったのに対し、2024年度には63万t-CO2となり、38.7%の削減を達成しました。また、紙1tを製造する際に排出されるCO2は、2005年度の632 kg-CO2/紙tから2024年度には441 kg-CO2/紙tとなり、約30%の削減を達成しました。

GHG排出量を算定し、第三者検証を実施しています。
ESG Databook 2025
第三者検証意見書(Scope1、Scope2)
第三者検証意見書(Scope3)

■CO2排出量の推移(単体)

図:CO2排出量の推移(単体)

モーダルシフトの推進

北越グループでは、紙・パルプの製造段階だけでなく、原料や製品の輸送段階においてもCO2排出量の削減に努めています。
たとえば、製品の輸送では輸送段階におけるCO2排出量が小さい鉄道コンテナを積極的に採用することで、モーダルシフトを推進しています。同じ量の荷物をトラック輸送から鉄道輸送に切り替えると、CO2排出量は約1/11になると言われています。

写真

チップ専用船の導入

原料となる木材チップはその大半を海外から輸入していますが、その輸送には専用のチップ輸送船を使用しています。北越グループでは、新型のチップ輸送船を積極的に導入しています。
2018年には、最新のエコシップ型のチップ輸送船『スノーカメリア』を導入しました。従来のチップ輸送船に比べ約15%の低燃費を実現することが可能です。

写真:スノーカメリア

プラスチック代替素材の開発

北越グループでは、プラスチック樹脂の代替品向けの紙素材の活用を広げてます。紙特有の強度やしなやかさ、口に入れた際の舌触りを重視したスプーンの他、マドラーやトングもご利用いただいてます。またリサイクル原料や再生可能な木材パルプ繊維を主原料に生産する「PASCO」やオールセルロースの強靱な材料で製造する「バルカナイズドファイバー」など循環型経済社会に貢献する製品を提供しています。

写真:プラスチック代替素材

水資源の循環

方針・目標

北越グループは、環境への影響を最小限にとどめる「ミニマム・インパクト」の理念のもと、水資源を包括する環境保全への対応を経営の最重要課題の一つとして認識し、「グループ環境目標2030」において、水使用量の削減を進めると共に、排水・排気に伴う環境負荷物質の低減を図ります。

北越グループ環境憲章 北越グループ環境目標2030

体制

グループサステナビリティ事務局が作成した基本方針案、推進目標案などを、代表取締役社長CEO及び経営層で構成されるグループサステナビリティ委員会が承認・決定し、その進捗管理などを、定期的に取締役会へ報告することで、グループ全体の取り組みを継続的かつ効果的に推進しています。
取締役会は、水資源等のリスク・機会を考慮し、全社方針や目標の進捗確認等を行います。

北越グループサステナビリティ体制

水ストレスの評価

原料調達から直接操業までを対象に、TNFDが推奨しているLEAPアプローチや分析ツールを活用し、事業活動における水ストレスを分析し評価しました。水関連リスクにさらされている施設の判断基準として、WRI Aqueductの水ストレス≧80%の閾値を使用しました。原料調達段階においては、オーストラリアの物理的な水ストレスが高い結果となりましたが、現地における水の使用は極めて少ない為、水に関連する重大な影響はないと考えています。直接操業においては、水ストレスの非常に高い地域に自社事業所が立地していないことを確認しました。また、行政から当社事業場が取水することによって環境に影響を与えているという情報は受けておらず、水質・水量に関する規制等の違反はしていません。今後も水資源を守るため、また企業の更なる発展の為に、常に省用水を目的とした設備改善を実施します。

TNFD提言に基づく情報開示

取り組みと実績

水使用量の削減・管理

当社グループは、操業における総取水量を150,000千m3以内に抑制することを目標とし、全社で積極的な水使用量削減に取り組んでいます。各工場では、省用水の目標を設定し、取水及び排水量を管理し、水資源を有効活用する取り組みを行っています。水使用量削減の取り組みの一例として、工程水を回収し、処理装置で浄化処理を行い、再び生産工程で使用することで水のリサイクル率を向上させています。

水の循環利用概念図

図:水の循環利用概念図

取水量・排水量(集計対象:連結)

図:取水量・排水量(集計対象:連結)
※2024年度の総取水量、総排水量は第三者検証実施済み。対象にはチェックマークを表示。
※2023年度より集計方法を見直し、集計範囲を拡大。

ESG Databook 2025
第三者検証意見書(取水量及び排出量)

環境負荷低減

北越グループは、新潟工場において、日本で最初に無塩素漂白パルプ(ECF)の本格生産を開始し、排水への環境負荷軽減に取り組んできました。

事業活動によって発生する排水は、水生態系への影響を最小限に抑えるため、排水処理装置を用いて水質汚濁物質を低減したのち排出しています。各事業所では、法令遵守を徹底しています。規制値より厳しい自主基準を設定し、連続または非連続測定などにより管理を徹底しています。
北越グループでは、排水基準を運用規定で制定しており、排水規制の違反は報告されていません。
生産拠点におけるISO14001認証取得率(2026年1月末時点):単体100%、連結48%

総排水量と排水中の環境負荷物質指標(集計対象:単体)

図:取水量・排水量(集計対象:連結)
※2024年度の総排水量は第三者検証実施済み。対象にはチェックマークを表示。
※2023年度より排水量の集計方法を見直し、集計範囲を拡大。
※BOD:生物化学的酸素要求量
※COD:化学的酸素要求量
※SS:浮遊物質量

ESG Databook 2025
第三者検証意見書(取水量及び排出量)

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